「豊洲パークガーデンラボ」7月はオーガニック栽培について
2020
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- 開催場所
- 豊洲ぐるりパークセンターとなり教室(トレーラーハウス内)および苗畑*豊洲公園遊具横トレーラーハウス / 芝生広場を挟んでららぽーとの反対側、ゆりかもめ側*豊洲公園 / 東京メトロ有楽町線豊洲駅から豊洲市場方面に徒歩5分(豊洲二丁目3番6号)
7 月の豊洲パークガーデンラボ
参加者募集中!
〈初心者向け〉 ❶ 7月3日(金)15:00~16:30 ❷ 7月4日(土)10:00~11:30
テーマ「オーガニック栽培」有機物と微生物、虫との付き合い方?
外で実際に土と植物を観察しながら土と栄養について基本的なことを伝えます。(屋内と屋外開催)
屋外では2m程度離れて、屋内では席を1m以上離し、対面席はビニールカーテンで仕切るなどの対策を行います。
〈中上級者向け〉 7月3日(金)18:00~19:30
テーマ「オーガニック栽培」有機質を利用した植物栽培
基本的なことを踏まえ、より詳しくオーガニック栽培について学びます。(屋内開催)
屋内で行いますが、席は1m以上離し、対面席はビニールカーテンで仕切るなどの対策を行います。
中上級者向けのみオンライン参加も受け付け致します。
*マスク着用、手洗い、アルコール消毒、体調不良時は参加しないなど、感染拡大防止にご協力お願いいたします。
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豊洲パークガーデンラボとは?
植物を育てる時に何をすればよいか。
「豊洲パークガーデンラボ」は
植物の本質がわからないまま
何となく行っていることの理由を探る研究会です。
自然と一緒に仕事をする
庭目線の園芸を英国の園芸書から学んだり
植物のしくみの本質を日本の専門書から学んだり。
植物を日々育てる中で気づいたこと
実践してわかったことなどを伝えたり。
初心者向けにわかりやすく基本的なことを伝える
「植物を育てるために知っておきたい10のこと」
中上級者向けに園芸や庭づくりに役立つ植物の知識をより深く学ぶ
「自然の理にかなった植物栽培と庭づくり」
それぞれ毎回テーマを決めてお伝えします。
学んだ知識を各家庭や活動場所で応用して実践してみて下さい。
みなさんが体験を共有することでより知識が深まります。
「豊洲パークガーデンラボ」は
「豊洲グリーン100プロジェクト」のひとつとして
植物を育てることの楽しさがつながるしくみを作っていきます。
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*5月の豊洲パークガーデンラボ(初心者向け)の内容を簡単に紹介します。
「植物のしくみ」植物がしていること
① 環境に合わせて生きようとしている
② 必要なものを自家生産している
③ 子孫に種(遺伝子)をつないでいる
>植物がしていることは大きく分けてこの3点。
植物の生き方を理解することで植物がしたいことが見えてきます。
1、環境に合わせて生きるって?
植物は動かないことを選んだ生き物です。
そこに存在する大気や土、日の光を利用して生きています。
あるものを利用することで効率良く生きられるしくみを作り、世代を重ねて生まれ育った環境に適応するように進化しています。
もし原産地と異なる環境に置かれたとしても、そこで生きる工夫をしてなんとか生きようとします。
原産地から離れて暮らす植物が健全に生育するのに必要なことは、空気と太陽の光、水と土など、育つための環境を整えてあげることです。
>植物と人は地球上で進化してきた同じ生き物。水と酸素が生命維持の基本です。
同じように細胞で構成された体を持ち、水を中心とした輸送経路で酸素や栄養を運びます(植物は樹液、人は血液)。
植物は環境に合わせるように進化することで、エネルギーを極力使わずに生きるようにしています。
2、植物の特徴
植物は動かないで生きていくために様々な工夫をしています。
必要な物質を自家生産したり(光合成)、エネルギーを無駄に使わない効率的な物質移動のしくみを使ったりしています。
>主に葉の中の葉緑素で二酸化炭素と水を材料に光エネルギーを使って炭水化物等を作り、
エネルギーとして使ったり根に保存したりできます。その過程で酸素も生成。
デンプンや脂質、たんぱく質、色彩を生み出す物質、ホルモン、酵素など、とても複雑な物質を生産しています。
3、水を使った物質移動のしくみ
水分子が多い土壌から少ない細胞へ「浸透」の性質を使って細かい根から水分を吸収します。
茎中央の管状の木部(死んだ細胞)を使って下から上に水を運ぶ水柱を作っています(導管輸送)。
葉の裏にある気孔から水を蒸発させる「蒸散」のしくみで重力に逆らいながらエネルギーを使わずに水を運び、蒸散させた水分で温度調節もしています。
>植物の体の80%以上が水分。光合成の材料として、葉からの生産物や土からの栄養素を運ぶ輸送システムとしてなど重要な役割を果たしています。
体内の水分含有量が下がると、乾燥しすぎて輸送システムが十分働かなかくなり成長に影響を与えます。
しおれることで気孔からの蒸散を止めて一時的に水分を確保して成長より生命維持を優先します。
4、植物の構造
植物には効率よく生産できるように成長する栄養器官と子孫を残すために作られる生殖器官があり
役割を使い分けています。
>栄養器官の地上部はシュート(茎と葉)、地下部はルート(根)からなります。
葉緑素のある葉はソース(供給源)、エネルギーを消費する成長点と根などの物質を蓄える部分はシンク(吸収源)と呼ばれています。
花芽、実、種子など子孫を残す器官は生殖器官。
栄養器官がある程度成長した後、気温の変化や日の長さを感じ取り、葉芽が花芽に変化します。
〈参考文献〉
A Handbook for Horticultural Students / Peter Dawson
PRINCIPLES OF HORTICULTURE / Charles Adams, Mike Early, Jane Brook & Katherine Bamford
The Complete How to be a Gardener / Alan Titchmarsh
植物の体の中では何が起こっているのか / 嶋田幸久 萱原正嗣
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◼︎ 豊洲パークガーデンラボ申し込みについて
1回ごとに申し込み受付致します。
〈初心者向け〉毎月第1金曜日 15:00~16:30 毎月第1土曜日 10:00~11:30
〈中上級者向け〉毎月第1金曜日 18:00~19:30
*1月はお休み
*高校生以下無料
植物や園芸、ガーデンについて詳しく学ぶ研究会。
英国の園芸書を中心に読み解いた内容を初心者にもわかりやすく解説します。
初心者から上級者までどなたでも参加可能です。
参加費1000円/1回。要予約。
*詳しくはR2年度の開催内容をご覧ください
豊洲パークガーデンラボ”2年度
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